こんにちはひよこです。
この記事では、米国ETFの一つである、IWMについてまとめました。
この記事は、以下のような人におすすめです。
- 投資初心者の人
- リスクをあまり取りたくない人
- 中小型企業に興味がある人
この記事を読めばIWMが何かをイメージできるようになります。
投資は自己判断ではあるものの、何に投資して良いか悩むことが多いと思いますので
参考にいただければと思います。
それではどうぞ
IWMとは?
IWMとは、アメリカのラッセル2000指数に連動するETFです。
ラッセル2000指数は、アメリカの小型株式市場を代表する指数であり、米国市場に上場する中小企業の株式を幅広くカバーしています。
IWMは、このラッセル2000指数に連動することで、幅広い中小企業に投資することができます。
2000の小型企業の株式で構成されており、そのうち約25%は金融部門に属しています。
バリュー株とグロース株をバランスよく含むため、相対的に低いP/E比での投資が可能です。また、IWMは、アメリカ国内市場に特化しているため、国内の景気動向に敏感であり、米国内の中小企業に特化した投資が可能です。
他のETFと同様に、株式を購入して長期的な保有をすることが推奨されています。IWMには、中小企業が保有する不動産、金融商品、債券、およびその他の資産を含め、多様な投資機会があります。
投資家がIWMを選ぶ主な理由は、ポートフォリオに中小企業の株式を追加することで、ダウやS&P500などの大型株式市場指数との相関性を低くすることができることです。
これにより、ポートフォリオのリスクを低減することができます。
IWMは、長期的な投資に適したETFであり、中小企業市場に投資することを考えている投資家におすすめです。また、ポートフォリオのリスクを分散させたい投資家や、米国市場に敏感な投資家にも適しています。 P/E比とは、株価を1株当たりの利益で割った値のことを指します。
具体的には、株価÷EPS(1株当たりの利益)で求められます。P/E比は、企業の収益性を示す指標の一つで、市場がその企業に対してどのような評価をしているかを示す重要な指標の一つです。
P/E比が高い場合は、市場がその企業に対して高い期待を持っていると解釈されます。
一方、P/E比が低い場合は、市場がその企業に対して低い期待しか持っていないと解釈されます。ただし、業種によってP/E比の平均値に大きな差があり、単純に比較することは難しい場合もあります。
IWMの歴史
IWMは、2000年5月に設立されたiSharesによって2000年7月に上場された米国市場向けの上場投資信託(ETF)です。
Russell 2000 Indexを追跡することで、米国市場の小型株式に投資することを目的としています。
Russell 2000 Indexは、米国市場の小型株式約2,000銘柄を代表する指数で、IWMはその指数を追跡しています。IWMは、NYSE Arcaで取引されています。
IWMに類似するETF
IWMは、小型株式にフォーカスしたETFです。同様のファンドとしては、以下の3つがあります。
- VB (Vanguard Small-Cap ETF)
VBは、S&P Small Cap 600 Indexに連動するETFです。バンガード社が運用しており、IWMと同様に、小型株式市場への投資を行うことができます。 - SLY (SPDR S&P 600 Small Cap ETF)
SLYは、S&P Small Cap 600 Indexに基づくETFです。
SPDRブランドの下で運用されており、小型株式市場にフォーカスした投資を行うことができます。 - IJR (iShares Core S&P Small Cap ETF)
IJRは、S&P Small Cap 600 Indexに基づくETFで、iSharesブランドの下で運用されています。小型株式市場への投資を行うことができ、IWMと同様に比較的高いボラティリティを持ちます。
IWMとVB
IWMとVBは、両方とも米国内の小型企業を対象としたETFですが、以下のような違いがあります。
- 構成銘柄数
IWMは2,000銘柄以上を保有しているのに対し、VBは約1,400銘柄を保有しています。つまり、IWMはVBに比べて、より多様な企業を保有していることができます。 - 構成銘柄の特徴
IWMは、バリュー(割安株)とグロース(成長株)の両方をバランスよく組み合わせた構成銘柄を保有しています。
一方、VBは、よりバリュー株重視の構成となっています。
つまり、IWMはグロース株にも多少の投資をすることができるため、より成長性が高い企業にも投資できる可能性があります。 - 経費率
IWMの経費率は0.19%に対し、VBの経費率は0.05%です。つまり、VBはIWMに比べて運用コストが低く、投資家にとって負担が少ないことが特徴です。
IWMとSLY
IWMとSLYは、どちらも米国株式市場に投資することを目的としたETFです。
- 構成銘柄の違い
IWMは、ラッセル2000指数に連動するETFで、小型株式を中心とした銘柄が含まれています。
一方、SLYは、S&P SmallCap 600指数に連動するETFで、小型株式を中心とした銘柄が含まれていますが、IWMよりも中型株式が含まれている傾向があります。 - パフォーマンスの違い
過去10年間のパフォーマンスを比較すると、IWMは、平均年率約12%の利益を出しています。
SLYは、平均年率約10%の利益を出しています。
一方、短期間ではパフォーマンスが異なることもあります。 - 管理費用の違い
IWMの費用比率は0.19%で、SLYの費用比率は0.15%です。
これは、投資家が受け取るリターンに直接影響するため、長期的には重要な要因となります。
IWMとIJR
IWMとIJRは、どちらも米国の小型株式を取り扱うETFですが、以下に違いを3つ挙げてみます。
- 対象銘柄の違い
IWMは、ラッセル2000指数に含まれる2,000銘柄を対象にしています。一方、IJRは、S&P SmallCap 600 Indexに含まれる600銘柄を対象にしています。つまり、IWMは対象銘柄数が多く、幅広い小型株式をカバーする一方、IJRはS&P SmallCap 600 Indexの銘柄に絞り込まれます。 - ボラティリティの違い
IWMは、ラッセル2000指数に含まれる銘柄のうち、時価総額上位200銘柄を中心に構成されています。これに対して、IJRは、S&P SmallCap 600 Indexに含まれる銘柄のうち、時価総額上位400銘柄を中心に構成されています。そのため、IWMの方がより大きなボラティリティを持つ傾向があります。 - 管理費用の違い
IWMの費用比率は、0.19%です。一方、IJRの費用比率は、0.06%です。つまり、IJRの方が管理費用が安く、投資家にとってコスト面でメリットがあると言えます。
分配月
3月、6月、9月、12月の最終営業日です
配当性向
IWM(iShares Russell 2000 ETF)は、配当を出すことがありますが、配当性向はあまり高くありません。
つまり、IWMは、配当金を主目的とした投資商品ではありません。
代わりに、小型株式の投資に特化したETFです。
IWMの目的は、株価の上昇とキャピタル・ゲインの獲得です。
そのため、IWMを保有する投資家は、将来的な成長性に期待している場合が多いです。
IWMをおすすめな人
- 投資初心者の人
IWMは、米国株式市場に投資するための、手軽なオプションの1つです。
IWMは、小型・中型企業の株式市場全体を追跡するため、個別の株式を選ぶことに比べて、分散化された投資ができます。
また、IWMは、S&P 500などの大型株式指数に比べ、小型・中型企業の株式市場の成長によって収益を上げることができます。
初心者投資家にとって、IWMは、米国株式市場へのアクセスを容易にし、リスクを抑えた投資が可能なため、おすすめのETFの1つです。 - リスクをあまり取りたくない人
IWMは、S&P 500などの大型株式指数に比べ、リスクが高い傾向にあります。
しかし、IWMには、同様のリスクを持つ他の小型・中型企業向けETFに比べて、優れた流動性があります。
このため、IWMは、リスクを抑えながら、小型・中型企業に投資するためのオプションとして、保守的な投資家におすすめです。 - 中小型企業に興味がある人
IWMは、小型・中型企業の株式を保有するETFです。
このため、小型・中型企業の成長に強く関心がある投資家におすすめです。
IWMは、小型・中型企業の株式市場全体を追跡するため、個別企業の株式を購入することに比べて、分散化された投資ができます。
また、IWMの手数料は比較的低いため、長期的な保有に適しています。
最後に
投資にはリスクがあります。
ご自身でしっかりと考えの上、最終判断をしてください。
本記事は、最終判断の参考になれば幸いです。
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